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2008年10月

名残り

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夏の樹下の日差し
とうに季節は過ぎて
日焼けは褪せ
素足ではもう肌寒い

夏の気配はどこにもないけれど
フォルダーの中の写真に 名残りの
あの 焼き尽くすような 光が

来年の手帳も買って
髪も切って
さあ と 座り込んでいた芝生の上
立ち上がってジーンズをはたいて
歩き出すほうを見つめ

というような気分で今年の残りを
名残惜しみながら

なんて思っていても
うつろう心とわけのわからない出来事と
予期せぬ出来事とめぐりあわせに
攪乱されて秋も過ぎていき

いつか遠い遠い未来に
そんな金木犀香る秋のことを
笑って想起する日も くるのだろう

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擬音ばっかり


ぶわっと吹く風にあおられたい
しとしと降り止まぬ雨に打たれて
どこまでもどこまでも歩いていって
ふっと消えてしまったら

影ごと 記憶ごと 面影ごと

あのひとの無邪気な脳裏から
わたしの記憶がすべて拭い去られ

それはそれでかまわないような
ほっと安堵するような
すっと身をかわして次のフェーズに進めるような

そんな気もふと するのです

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