星
時間と距離を超えて
遠くの星に住まうひとのことを
思う
そのひとは 月ならぬ月の満ち欠けを眺め
涙をこぼし
コップの水をゆっくりと飲み干し
一日を終えようとしている
生きることを言祝ぐように
丁寧に生きている自由なひと
足元の地球はくるくるまわっている
重力がわたしをここに押しとどめ
粗雑な一日が暮れていく
鮮やかな対比
まるで似ていないのに
誰より懐かしい
遠くで星が流れ落ち
誰かの生命が損なわれ
どこかで産声がひびく
銃声と祝福
潮の満ち引き
闇夜にそっと耳をすます
かのひとの遠くかすかな声
いつしか眠りに落ちてしまい
また朝が来て
いつしか星は見えなくなり
あの遠い懐かしい声を
耳の奥で反芻する
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